2010年3月18日 (木)

「バーチャル家づくり」-20 テーマ[プレゼン図面のチェック]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明します。設計だけではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は基本設計段階でのお話です。初めて見られた方は以前のものの中で気になる所のみご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

   

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回は伊江さんに小さなプレゼン模型をお渡ししました。図面ではなかなか分らない所を理解していただく為のものです。図面・模型を見ていただき、伊江さんのご家族として気に入らない所を全て出していただくようお願いしています。(チェック項目50個を目標)伊江さんも建築士の私の作品に対してチェックする事自体、そんな事をしてもいいのか戸惑っている様子です。私としては住むのは私でなく伊江さんご家族であり、少しでも気になる所を無くす事で満足していただける家の設計が出来ると思っています。

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それでは「バーチャル家づくり」を始めさせていただきます。

 

伊江:こんにちは北野さん。一応、以前いただいた図面・模型を見させていただき

    気になる所を書き出しました。

    失礼だと思う事も書いていると思いますがご了承ください。

 

北野:そんなに気にしないでください。

   皆さんは建築家を持ち上げすぎです。

   建築家の中には自分の作品を最高だと思い

   その通りに造らなければキゲンを損ねる。

   お施主様も建築家のキゲンを損ねないように気を使っている。

   デザインはいいのですが、実際、生活してみると

   非常に使い心地が悪い。

   それでも人間ですから自分たちで工夫して住みこなしてしまう。

 

   これが私が一番嫌なパターンです。

   私は住むのはお施主様であり、

   お施主様にしか分らない生活パターンがあります。

   そのパターンも他の家庭も同じように生活していると思い込んでいる。

   結構、皆さんばらばらなのを気づいていないですね。

   特にマンションなど規格化された間取りなので

   生活方法も限定され慣れてしまっているのです。

 

   だから新築する場合もこの規格化され凝り固まった考えで

   4LDKの新聞広告のような間取りしか思いつかないのです。

 

   私はこの凝り固まった考えを一度とかし

   いろんなパターンの生活方法がある事を

   お施主様に気づいてほしいだけなのです。

   その中で一番自分たちにあった家を建てる事が出来れば

   その家が本当の理想の家だと思います。

 

   伊江さんとにかくいろんな案を出して行きましょう。

   その中で一番いいものを探してください。

   今回の伊江さんのチェックを見て再度、提案させていただきます。

 

伊江:私たちはそこまで考えていなかったのですが

   私たちにとって理想の家を追求したいと思います。

 

北野:ただそこまで思いつめなくてもいいですよ。 

    楽しんで家を造っていただくお手伝いする事が私の仕事だと思っています。

   

    話を元に戻しますが、チェックしていただいたものを見せてください。

 

1f_plan

    

  1Fのチェック内容

    玄関  1.来客用テーブルを置きたい。

         2.お客様と家族の靴を脱ぐスペースを別々にしたい。

         3.ゲタ箱が置けない。

    駐車場

         1.狭い。高さもワゴン車が入るか高さか知りたい。

         2.自転車・バイクを置くスペースがほしい。

         3.1階収納についてはここまで広くなくてもいい。

           (2・3階の部屋部分に造りたい)

    外部

         1.駐車スペースが狭い

     

2f_plan

   2Fのチェック内容

     リビング  1.小さな机を置くスペースがほしい

            2.収納がほしい

              3.子供が遊べるスペースがほしい

            4.隣からの視線が気になる。

            5.吹抜があるのでエアコンが効きにくい。

              床暖房にできないでしょうか。

            6.電話を置くスペースがない

      キッチン 1.リビングを通らずにキッチンに入れるようにしたい。

            2.ごみを置くスペース(出来れば外部)で考えてほしい

            3.食品庫がほしい(食器と分けたい)

            4.食器棚を置くスペースを知りたい

            5.電子レンジ・炊飯器等を置くスペースをしりたい

            6.リビングとDKを分けるた方がいい

            7.コンロはIHにしてほしい

      和室   1.モダンな和室がいい

            2.リビングと段差があるのであれば

              座れる程度の高さにしてほしい

      トイレ   1.出来ればトイレの中に手洗器がほしい

      その他  1.洗面所が3階になるので1階か2階に手洗いがほしい

 

      外部   1.テラスが高すぎる。(庭とあまり高低差がない方がいい)

            

3f_plan

    3Fのチェック内容

     寝室    1.セカンドリビング的な使い方はいいと思う。

            2.ロフトをベットにするのがいいのか検討中

            3.収納がほしい

     子供部屋 1.ロフトをベッドにするのは賛成

              ただし、布団が干しにくい

            2.4.4帖の子供部屋でもロフトをベッドスペースにする事

              でその他のスペースが広く取れるのでいいと思う

            3.ロフトの高さを知りたい(窮屈ではないのか)

            4.クローゼット収納の大きさが適当か検討中

 

     洗面脱衣室 

            1.洗面台が2台あるのはいいと思う。

            2.収納スペースがほしい

            3.アイロン掛などのスペースがほしい

              ただし、洗面所がいいのか検討中

            4.洗濯機と物干しが同じ階にあるのはいいと思う

              

           

     トイレ    1.洗面脱衣室内にトイレがあるメリット・デメリットを知りたい

     

     浴室    1.3階に浴室があるので外を見る事ができるようにしてほしい

     物干し(バルコニー)

            1.昼から陽が当たらないような感じがする。

              出来れば昼からも陽が当たるようにしてほしい  

 

 

北野:目標の50個までは届きませんがいいところまで行っていると思います。

    これからもこのように気が付いた所は

    全て書き出し私に伝えてください。   

 

    話を聞きながら次のプラン図を考えていました。

    このように出来るだけ多くの意見・要望を出していただければ

    頭の中であいまいだったところが整理できるので

    私としてはもっと意見を出してほしいのです。

 

伊江:せっかく作って頂いた図面の粗探しをしているみたいで

    気にしながらチェックしていたのですが少し楽になりました。

 

北野:このような作業を繰り返し、やっと基本設計が完成するのです。

   このような作業を2・3回繰り返す事により

   私も伊江さんも頭の中が整理出来てきます。

 

   よく建売住宅であるのですが、建築中にもっとこうしてほしかったと

   気づく方がおられます。

   でも、その時点では手遅れでありどうしようもありません。

   このような状態を少しでも無くすのが設計です。

 

   基本設計は図面としては平面図と立面図・断面図程度です。

   図面の種類としては建売住宅と何ら変わりません。

   でも内容は全く違う別ものなのです。

 

伊江:そしたら北野さんもう一度、図面を作成していただけるのですね。

 

北野:もう一度、図面を作成してきます。

    ここからが私の力の見せ所なのでがんばります。 

 

伊江:楽しみにしています。

   

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2010年3月14日 (日)

「バーチャル家づくり」-19 テーマ[プレゼン模型を作りました。]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明します。設計だけではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地を含めての住宅ローン申し込みが終わり、基本設計段階に入って行きます。初めて見られた方は以前のものの中で気になる所のみご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

   

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北野:伊江さん、突然、連絡もなく家まで押しかけてしみません。

    私はこれをお渡しすればすぐ帰ります。

    とりあえずプレゼン模型を持ってきました。

    これで一度、チェックしてください。

   

    10cm弱の小さな模型です。(S=1/100)

    実施設計後は少し大きな内部まで分る模型(S=1/50)を作りたいと思います。

    図面と違い、感覚的にリアル感が分かってくると思います。

    車も缶コーヒーのおまけを取っておいたものでよりリアル感が出ると思います。

 

     人の視線での写真で北西側角から撮影したものです。

    (玄関側の斜壁も理解していただけると思います。)

Dscf2589

  北東側・下側からの撮影

 (東側の壁部分の状態も分ると思います。)

Dscf2592_2

  北東側・上側からの撮影

 (駐車台数 2台+来客用=3台は駐車可能です。)

Dscf2590

   南東側・上部からの撮影

  (3Fバルコニー・2Fテラスの状況・南側の建物配置も分っていただけると思います。

   いかに南側の庭が狭いか、日当たりを期待できない事も

   理解していただけると思います。)

  

Dscf2596

  建物上部からの撮影

Dscf2594

   南側上部からの撮影

  (冬至・正午の太陽の光が当たる角度です。

   2・3階の窓から日当たりが分ると思います。)

Dscf2597_2

 

  私はこのとおりの家を造っていただく為に模型を作っているのではありません。

  あくまでも説明用・図面の代わりなのです。

  どうしても図面では表現しにくい、リアル感がないのを

  この模型で分っていただくものです。

 

  この模型を見ればお施主様も意見・要望を出しやすくなると思っています。

 

  当然、日当たり・庭のスペース・道路との関係も

  一目で分ります。

 

  私はこの模型を立体的な図面として活用しています。

 

伊江:本当ですね。リアルで分りやすい。

    今、私たちの意見を出しているところなのですが、

    自分たちの意見を出していく難しさもあり

    この模型を見るともっといろいろな意見が出せると思います。

 

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2010年3月12日 (金)

「バーチャル家づくり」-18 テーマ[基礎設計・プレゼンテーション]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明します。設計だけではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地を含めての住宅ローン申し込みが終わり、基本設計段階に入って行きます。初めての方は以前のものの中で気になる所のみご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

   

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回は伊江さんへのファーストヒヤリングを行いました。今回は伊江さんの要望・意見から考えた初めてのプラン図を見ていただきます。基本設計に入り間取設計ではなく、いろんな提案が出来る事を証明し、建売住宅・ハウスメーカーの設計法の違いを具体的に説明したいと思っています。このプラン図を見ていただきさらに数回打合せを進める予定です。

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それでは「バーチャル家づくり」を始めさせていただきます。

 

北野:伊江さんこんにちは

   今日は初めてなのプレゼン資料を持ってきました。

      外観はこんな感じです。

   まだ、図面でしかお見せする事が出来ないのですがいかがでしょうか。

 

   東面をインパクトある真っ白な大きな壁にしました。

   本当は破線が建物の外形線です。

  

Welevation

    

    北面は斜め壁を庇として利用し駐車場も可能にしました。

    シンプルな真っ白の壁に板壁で変化・インパクトを与える事を考えています。

Nelevation

 

伊江:シンプルでモダンな感じですね。

   私のイメージもこんな感じがいいですね。

   雑誌等を見ていろいろ勉強はしているのですが

   どうしても外観のイメージが沸かなかったのですがこんな感じです。

 

北野:ちょっと伊江さん、これを見てください。

    ご近所の家の日当たりはこんな感じです。

    ほとんど1階や庭には夏以外、光は差しません。

 

    前回の銀行用プラン図もこんな感じになると思います。

    南側に庭を配置するのが普通と考えますが

    南側に隣の家が接している為、

    通常は日当たりがいいとは思えません。

 

    真夏は日が当たりますが、

    真冬・春・秋と下図の通り庭・1階のリビングに日が当たりません。

Sectiona

      

    これを解決する為に

    第1種低層住居専用地域ですが

    3階建てにし、半階床を上げる事でかなり日当たりがよくなります。

 

    これがリビング部分の断面図です。

    リビング上も吹抜けを造る事で

    さらに日当たりを良くなりました。

 

Section

     

     これはダイニング部分の断面図です。

     ダイニング部分はテラス部分を造るために

     北側に部屋を持ってきたので日当たりはいいと思います。

  

Sectiondk

伊江:そうですね。床を上げる事により

    こんなにも日当たりは良くなるものですね。

 

    でも、この土地は3階建ては建てはダメと聞いていますが???

 

北野:いいえ、日影の検討さえすれば3階建ても可能なんですよ。

 

    この地域は第1種低層住居専用地域なので北側の建物に

    日が当たるように高さの規制をしています。

    でも、伊江さんの土地は北側が道路なので日影を落としても

    ご近所にご迷惑をおかけしません。

    その為に下のような当時の日影図を作成し

    建築基準法の規定値をクリアすれば3階建ての家も可能になるのです。

    

Hikage

 

北野:当然、合法ですよ。違反建築でもありません。

 

   プラン的にはこのようにな建物を考えています。

   1階は車庫を除いて全て収納にしました。

   これだけあれば収納は十分だと思います。

 

   庭も南側に設けても日当たりが悪いだけなので

   南東側に設けました。2階のテラス接する事で

   庭も設計するつもりです。

1fl

   

   2階は半階床を上げる事によりリビング・ダイニングとも

   真冬から春・秋まで部屋内に日差しを取り込む事が出来ます。

 

2fl

   

   3階はプライベートな部屋を計画しました。

   浴室をこの部分に持ってきたのは洗濯し、洗濯ものを干す事、片付ける事を

   全て3階にし共有部分に持ち込まないようにしています。

 

   プライベート空間は子供部屋・ご夫婦の寝室も

   全てロフトを設けるつもりです。

   子供さんの部屋もロフトをベッドにする事により

   4.5帖弱でも机に本棚を置き座卓も置くスペースも出来ます。 

 

   又、ご夫婦の寝室についてはプライベートなリビングを考えています。

   寝るのはロフトにし、部屋のスペースを

   テレビを見る部屋・勉強等をする部屋にしてみました。

 

   私自身、寝室の使い方が寝るだけでは無駄と思っている事も

   あり、寝室というよりもセカンドリビングとして計画してみました。

   3fl

 

伊江:ちょっとビックリしました。

 

    銀行用のプラン図を見せていただき

    あのプラン図のイメージがあったので

    全く違うのにビックリしました。

    特に3階建てになるとは思っていませんでした。

 

    こうする事で日当たりが良くなる事は非常に満足しています。

 

北野:ここが「間取設計」と「生活設計」との違いです。

   「間取り設計」であれば2階建ての部屋の配置を替えるだけのものになります。

 

   私は建築士なので建築基準法の制限を反対に利用するの事ができます。

   営業マンのように建築基準法を知らなければ

   どうしても「間取設計」になります。

   面白みもありませんし、日当たりもあまりよくならないと思います。

 

   家の設計はいろいろと試してみてる事をお勧めします。

   まだ、いろいろと考える事が出来ると思います。

   今よりもいいものを造って行きましょう。

 

      それと、前回私が試したようにダメな所を指摘してください。

   常に紙とペンを持って気が付けば必ずメモするようにしてください。

   何でも結構です。全てクリアする事でいい家を造る事が出来ると思います。

 

   こんな事言ったら笑われる。こんな事言ったら失礼だと言う事をメモしてください。

   チェック・指摘数の目標は50個、少なくて30個を絞りだしてください。

 

伊江:分りました。がんばってやってみます。

 

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2010年3月 7日 (日)

「バーチャル家づくり」-17 テーマ[基本設計の為のファーストヒヤリング]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明するものです。設計だけの説明ではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地を含めての住宅ローン申し込みが終わり、基本設計段階に入って行きます。初めての方は以前のものの中で気になる所のみご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

   

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回は住宅ローン用の図面を用意し銀行に提出しました。融資申し込み金額も総額予算から算定し、伊江さんご自身で申し込まれました。それと同時に土地の契約も終えた事にし今回は基本設計に入っていきます。そのために伊江さんご自身の要望・意見を聞こうと思います。建売住宅・ハウスメーカーとの違いに伊江さんご自身が戸惑いながら建築士の私[北野]と会話を進めて行きたいと思います。

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それでは「バーチャル家づくり」を始めさせていただきます。

 

北野:伊江さん銀行用プラン図を見られていかがでしたか?

  

伊江:北野さんが作った図面を見て全く問題がないと思ってしまいました。

    でも北野さん自身がチェックをしているところ、内容を見て   

    家に住むのは私たちですし、

    もっと要望・意見を言ってく必要性が理解できました。

     

北野:この図面はどちらかと言うと

 

2_2

 

    建売住宅・ハウスメーカーの作るプラン図になります。

         私は設計方法を「間取設計法」と「生活設計法」に分けています。

    「間取設計法」は建売住宅・ハウスメーカーの手法です。

    銀行用の図面も「間取設計」になります。

    どちらかと言うと営業マンにも出来る方法です。

    家の設計はこの方法で建っている事が多く90%以上になると思います。

    お施主様に必要な部屋・広さ・数を聞きパズルのように並び替えるだけ

    平面的な要素しかありませんし断面的な工夫もありません。

    

    私はなぜ家が必要か?

    を解決する必要があると思っています。

 

    その為に私は「生活設計法」で設計を行います。

    時間はかかりますが、お施主様の本当の家づくりだと思います。

 

    好きな趣味や家具、好きなイメージのみを聞き

    必要に合わせて部屋の種類・広さを提案します。

    部屋内部の使い方も提案し、部屋内の動きもチェックします。

 

    「間取設計」では全ての責任をお施主様に押し付けます。

    なぜなら必要な部屋・数を言ったのはお施主様ですから

    後で趣味の部屋・納戸を作りたいと言ってももう無理です。と言われるだけ

 

    「生活設計法」では私が全責任を取ります。

    その為に分りやすく、パースを作成したり、模型を作る作業をしています。

 

伊江:この前、少しおうかがいしたように間取をパズルのように並びかえるのが

    建売住宅・ハウスメーカーと言うのは何となく分りました。

 

    北野さんに私たちの家をどのように「生活設計法」で 

    設計していただけるか楽しみにしています。

 

    それと雑誌をいろいろ見て、切り抜いてきました。

    好きな家のイメージはこのような感じです。

    シンプルでモダンな感じ、こんな感じの部屋がいいですね。

 

Img_06

 

北野:なるほど、このような写真をこれからも集めていただくようお願いします。

   言葉で聞いてもイメージが伝わらないものが

   写真では伝わりやすいので私はどのお施主様にもお願いしています。

 

伊江:ただ、部屋のイメージは探せるのですが、どうしても

   外観の写真がなかなか見つからず苦労しています。

 

北野:今は見つからなくてもかまいませんよ。

   私から図面を提出してからでも結構ですし、

   それまでに写真等が見つかれば取っておいてください。

 

伊江:分りました。

 

北野:それでは少しお話を聞かせていただいてもいいですか?

    ご家族はご主人・奥さんとお子さん、

    男のお子さん4歳と女のお子さん2歳ですね。

    ご両親との同居の可能性はいかがですか?

 

伊江:主人も私の両親もまだ若いし同居まで考えていないですね。

    それとそれぞれの実家も車で10分程度の近さなので

    同居はないと思います。

 

北野:ご家族の趣味はいかがですか?

 

伊江:主人は音楽を聞くのが好きですね。

    私はガーデニングが出来ればと思っています。

    子供はまだ小さいのですが家族でキャンプに行くのが

    今の家族の楽しみですね。

 

北野:いい趣味ですね。

   それではそれぞれ趣味のスペースを取る必要がありますね。

   

   それとご家族はくつろぐのは居間ですよね。

   

   それと寝るのは布団・タタミどちらですか?

 

伊江:私たちは今、ベットを使っています。

    子供たちも将来はベットでそれぞれの部屋に置くつもりです。

    子供も男の子と女の子なので部屋は別々にしていただけたらと思っています。

 

    あと、出来るだけ日当たりのいい家を造ってほしいですね。

    今のマンションが日当たりが悪いのでお願いします。

    冬、昼間でも暖かい家がいいですね。節約にもなりますし、

 

北野:分りました。一度、来週までには基本プラン図を作ってきます。

    少しは考えているのですが楽しみにしてください。

 

伊江:楽しみに待っています。

   よろしくお願いします。

 

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2010年2月28日 (日)

「バーチャル家づくり」-16 テーマ[設計の練習をしてください。]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明するものです。設計だけの説明ではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地探しでいい土地が見つかり契約がほぼ終わり建築家設計に入っていく準備段階に入っています。出来るだけ1週間毎にアップするようにしています。初めての方は以前のものの中で気になる所をご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。出来るだけ早く回答させていただきます。

 

■ご質問メール先   「問い合わせ」  まで    

  http://www.e-space99.com/cgi-bin/postmail/postmail.html

 *建築に関しての全ての相談に応じます。気軽にメールしてください。

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■「建築家設計+施工の家」  http://www.e-space99.com/+sekou.htm

 *建築家設計の家が建売住宅よりも安く建てられる。 なぜ??

■「2010住宅動向」      http://www.e-space99.com/doukou.html

 *今年、家を建てるとこのようなメリットがあります。

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回2回に渡って伊江さんの家を木造住宅で考えている理由を説明してきました。まだ設計に入っていない段階で工法が決まっている。その最大の理由が住宅であれば木造が最も安く建築できる事が理由である事を伊江さんに理解していただきました。今回は基本設計に入る前に銀行用プラン図で設計の練習・意見を出す練習をしていただきます。

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北野:伊江さん銀行用プラン図を●●銀行に渡してきます。

    この図面は銀行用のとりあえずの図面です。

    設計ではこの図面を使う事は考えていません。

    銀行も面積と工法(木造工法)が変わらなければ何ら問題ないと思います。

    銀行もプランが変わる事はいいと言いませんが

    私たちの設計は時間がかかるので仕方ありません。

    でも心配しないでください。銀行には内容を伝えておきます。

 

伊江:理由は分りませんが何か複雑ですね。

 

北野:そうでしょ。建売住宅であれば間取りだけを決めれば問題ないのですが

    私たちの設計は銀行のシステムと合っていません。

    私もおかしいと思うのですがどうしても変わらない。

    全て建売住宅に合わせたシステムになっているのです。

 

    今回は銀行用の図面を使って

    伊江さんに設計の練習をしていただこうと思っています。

H1_4

 

北野:これが銀行用のプランです。

    これを見てどう思われます?

    営業トークであれば

    「伊江さんの要望もかなえています。

    広いリビング・ダイニングに対面キッチンで話をしながら

    料理も出来ますし、いいプランだと思います。」となります。

 

    伊江さんはいかがですか?

 

伊江:いいプランだと思うのですが、何か問題あるのですか?

 

北野:住む事には問題ないと思いますし、このまま建ってしまっても

    住み続けてしまうと思います。建売住宅はここでプラン決定です。

 

    今回はこのプラン図を見て伊江さんに

    設計の練習をしていただくつもりです。

 

伊江:うぅ・・・・・ん 必要な部屋も取れているし収納も広く取れている。

    何が問題なのか。すぐには答えが出来てません。

 

北野:当然だと思います。でもこれがハウスメーカーや建売住宅

   注文住宅で行われる設計手法です。

   お客様は家を建てる事は初めての方ばかりだと思います。

   この図面を見て当然、意見が出ないのも理解できます。

 

   私であればこのようになるので、今後の設計のチェックも

   同じようにしていただけたらと思っています。

 

2_2

 

3

 

北野:私だったらこれくらいの要望・質問は出来くるものです。

   住むのは伊江さんですから伊江さんの生活スタイルを知っているのは

   伊江さんご自身です。

   又、ご主人の意見も違いますし、子供さんの意見もあると思います。

 

   伊江さんご自身が住む事を考えたらもっと意見が出てきて当然です。

   でもこれには練習が必要です。

   今、基本設計を進めているところです。

 

   私は営業マンの様にいいところばかり言う事はしません。

   伊江さんに全ての要望・意見を出していただくよう

   細かな説明・必要な書類を出したいと思います。

 

   実を言うと私は設計時にお施主様に意見を言っていただく事によって

   頭の中で整理出来るので意見を出していただける方が設計しやすいのです。

   反対に一番苦手なのが全てを任せると言う方ですね。

   私からすると自分たちの家だったらもっと

   真剣に考えてほしいだけなのです。

 

伊江:そうですね。北野さんが意見を出しているのを聞くと

    いろいろ意見を出せそうです。

 

北野:その調子で意見を出してください。

    ワガママぐらい意見を出していただければ私としても満足です。

 

    次回は基本設計図を持ってきます。

    もっと厳しい意見を聞かせてください。

 

伊江:楽しみにしています。

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2010年2月15日 (月)

「注文住宅」とは?

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「注文住宅」と言う言葉を皆さんはどう解釈されているのでしょうか? 

私にとって「注文住宅」って非常にグレーな建物なのです。

 

「ハウスメーカーの家」でもなく「建売住宅」でもない。

ましてや「建築家の設計」の家でもない。

 

でも、お施主様はいろいろと注文を出しても

工務店は全て聞き入れてくれるように

勘違いしているのではないでしょうか。

 

住宅を2分割すると次のようになります。

 

 1.ハウスメーカーの家・注文住宅・建売住宅 : 間取設計

 2.建築家設計の家 : 生活設計

 

1.の間取設計はお施主様に必要な部屋数を聞きその部屋を並びかえる作業を設計といっているものです。この手法も私たちも使う事もあるのですが30分で出来てしまうものです。営業マンが出来るのも当たり前、お施主様にもできる程度のものです。4LDKの家で子供部屋2室+寝室+LDK+和室+風呂+洗面+トイレ+階段の9個の部屋を並び代えるだけです。2階建てであればさらに各階に4つの部屋を並び変えるだけです。こんなに簡単な事はありません。これがハウスメーカー・建売住宅そして今回のテーマの注文住宅の設計手法です。注文住宅と建売住宅との違いは家の広さ・グレードの違いだけです。お施主様にとっては細かな設計まで行うと勘違いさせるのが「注文住宅」と言う営業マンに都合のいい言葉です。

 

2.の建築家設計の家はお施主様の生活設計を行うものです。例えば和室で習字教室を開きたいと考えた時に建売住宅であればお施主様が6帖の部屋がほしいと要望を出します。ハウスメーカー・工務店はその部屋が習字教室になろうがお客様の宿泊の部屋になろうがそこまで業者は考えません。全てお施主様に責任がある要望の聞き方なのです。しかし建築家設計の家は習字教室で行う生徒数・座る位置・先生になるご家族の位置や習字に必要なテーブルの大きさを決め、部屋内通路まで考え部屋の大きさを考えます。効率がよければ単なる6帖の部屋ではなく、変形部屋でもいいと思います。このように全ての部屋についてなぜ必要なのか。どのような使い方をするのかをお施主様に聞きます。そしてプロの私たちが部屋の大きさ・広さ・形を決めるのです。全てがお施主様が家をどのように使い生活するのか。趣味や好きな家具・暮らし方から部屋を決めていくのが建築家設計の家なのです。

 

これが間取設計生活設計としての家づくりの違いです。

 

ここで私が言いたいのは人間は頭がいい動物なので環境にあわせる生活をします。北極であろうがジャングルであろうが砂漠でも環境にあわせて生活をします。今から建てる家もわがままを言わずに決まった間取りの中で生活するのです。特に日本人はこのパターンが多いと思います。これがアメリカ人であればどうか、まずは自分達がどのように暮らしたいのかを設計士に伝えます。日本人もせっかく一生の家を建てるのであればもっと要望を出しわがままになるべきです。一生の家が30分で決まってしまうのが私としては納得出来ません。もっとわがままを言える家づくりをしませんか!

 

当社、「建築家設計+施工の家」は建売住宅よりも安く、わがままを言える家づくりをします。

 

注文住宅のような中途半端な家づくりではなくわがままをまず言っていただくのが当社の家づくりの手法です。十分な設計がなければいい家はできません。間取設計に惑わされず本当の住宅を建てたい理由、目的を考えてください。人生にとって大きな買い物です。人生最大にわがままを言っていただければいいのです。

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2010年2月11日 (木)

「バーチャル家づくり」-15 テーマ[なぜ木造住宅?]-2

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明するものです。設計だけの説明ではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地探しでいい土地が見つかり契約がほぼ終わり建築家設計に入っていく準備段階に入っています。出来るだけ1週間毎にアップするようにしています。初めての方は以前のものの中で気になる所をご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

   

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前回のあらすじ + 今回の内容

前々回、総額予算の中で建築費を木造で試算しています。その理由は木造住宅は他の工法よりも経済的な事、そして建物強度についても誤解があった事も分りました。今回は木造の自由性・門型フレームを用いた設計例を説明しています。家を建てたい[伊江さんご家族] と 建築士の私[北野]の会話の中で説明させていただきます。

---------------------------------------------------------------

それでは「バーチャル家づくり」を始めさせていただきます。

  

北野 :私は木造は最新技術だと思っています。

                                 ・

     住宅であれば木造で十分プランニングできますし、

     強度についても問題はない。さらに経済的な工法なので

     伊江さんの家は木造で設計する予定です。

                ・

                ・

 --    --   --  前回のつづき --   --   --   --  

                ・

ご主人:住宅であれば木造が一番経済的という事も分かりました。

     又、心配していた木造の強度についても

     今の建築基準で構造計算した建物は問題ないのも分りました。

 

     ただこの前北野さんが言われていた木造は最新技術という事が気になります。

     私としては興味があるので説明していただけないでしょうか

  

北野 :分りました。私が木造は最新技術だと言ったのは

     次の事があるからです。

      ① 木造住宅は他の工法よりも自由度が高い工法です。

        木造は積み木・ハウスメーカー、プレファブの家は

        プラモデルに例える事が出来ると思います。

        木造は積み木のように作る側の発想に応じて

        自由な形を造る事が出来るものです。

        ただ、現状はその自由度を使いこなしていないと私は思っています。

        だからこそ、その自由な発想が出来る設計士がおれば

        他の工法にない家が出来る可能性があるのです。

 

      ② 門型ラーメン工法を使う事が出来るようになりました。

                 (1層3.6mスパンで25万円程度、施工別と思います。)

        壁で耐力を持たせる木造の唯一の弱点・

        一方向だけ大きな開口部が造れなかったものが

        この門型ラーメンによってカバーできるようになりました。

        木造のラーメンでもSE工法と言うものがありますが

        全く違うものです。

        SE工法は鉄骨の柱・梁を木材に

        変えたものと考えた方がいいと感じます。

        事務所ビルのように4方に開口(窓)が必要な建物であれば

        おもしろい工法だと思いますが、費用は高く住宅の様に

        壁が多く存在する建物については門型ラーメン工法を使用する方が

        いいと思いますし、かなりプラン的には効果的なものだと思います。

        (例として、下に参考パースを掲載していますので参考にしてください。)

      

ご主人:木造の家はいろいろな可能性があるのですね。

     それと、門型ラーメンですか、これも楽しみです。

    

北野 :それでは門型ラーメンを使った設計方法の例を見ていただきます。

     私がパースで作ったものを見ていただけれ

     何となく分っていただけるのでは似でしょうか。

     

     今まで無理と思われていた事も門型フレームを使う事で

     可能になりました。その例を紹介したいと思います。

     例ー1:これはリビングなど1・2階共吹き抜けにした例です。

     いままでの工法であればこのような大きな窓(大開口)は

     施工的に可能になりました。

2_2_4

      例-2:例-1は外壁側の開口でしたが

      これは中庭等に用いた例です。  

1_1_2

      例-3:間口が狭い建物の正面部分を

      全て窓にした例です。

3

      例ー4:ガレージ内に耐力壁が取れないケースで

      ガレージ内に門型フレームを使用した例です。  

4

      例ー5:門型フレームを斜めに使用した例です。

      上階を持ち出した構造にする事も出来ます。 

5

      例ー6:Rの付いた部屋部分に

      門型フレームを使用した例です。    

7

      例ー7:木造マンションに

      門型フレームを使用した例です。

6_2

   

  次回は伊江さんに初めてのプレゼン、

  ここからやっと設計の話に入ります。

  お楽しみに!  

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2010年2月 9日 (火)

住宅着工棟数を調べて驚いた!!

私は木造の住宅設計を中心に活動しています。

木造と言っても2x4も木造に含まれる。

私が設計しているものは木造の中でも

軸組(柱と梁)で造られた在来木造だ。

 

この在来木造の着工割合を調べてみた。

私の予想としては新築の半数以下40%程度と予想していた。

木造と聞くと古臭い・強度の問題でかなりイメージが悪いと思っていた。

(実際は違うのに・・・・と思いながら)

 

国土交通省のデータを見てビックリH20年度で70%を超えている。

まだまだ木造も捨てたものではない。

先細りの感があったが、やっぱり日本人は木造が好きなのかなぁーと再認識した。

 

国土交通省のデータを掲載しますので興味がある方は見てください。

  H20年度 住宅着工データ : 「000023402.pdf」をダウンロード

[バーチャル家づくり]ではちょっと変わった家を在来木造で計画しています。

イメージだけではなく、建築基準法・構造計算もし強度も確かめてみます。

あと数回の展開後になると思いますが、図面・パースも作りますので

楽しみにしてお待ちください。

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2010年2月 6日 (土)

「バーチャル家づくり」-14 テーマ[なぜ木造住宅?]-1

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明するものです。設計だけの説明ではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地探しでいい土地が見つかり契約がほぼ終わり建築家設計に入っていく準備段階に入っています。出来るだけ1週間毎にアップするようにしています。初めての方は以前のものの中で気になる所をご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。すぐに回答させていただきます。

 

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回は伊江さんの土地契約から家の完了・引渡しまで準備しなければいけないお金、いくらをいつまでに準備しなければいけないのかを説明しました。今回は総額予算の中で建築費を木造で概算しています。その理由を家を建てたい[伊江さんご家族] と 建築士の私[北野]の会話の中で説明させていただきます。

部分について特に私が言いたい事・皆さんが誤解している事です。)

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それでは「バーチャル家づくり」を始めさせて頂きます。 

 

北野 :私は木造だけにこだわっている訳でもありません。

     1番気にする事はお施主様の考え・好みです。

     鉄筋コンクリート造・打放しが好きだと言われる方もおられますし

     木造よりも鉄骨造の方が安心できると感じている方については

     お施主様の希望の工法で設計を行います。

 

     それぞれ好き好きがありますので

     お施主様の好みだけは代える気持ちもありません。

     

ご主人:そうですよね。

     私も気に入らないものをいくら好きになってくださいと言われても

     その点は変わらないものですよね。

 

北野 :木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造は工法によるそれぞれ特徴があります。

     その特徴を生かす事でローコストが実現できるのです。

    

     ●まず、工法の違いで次のように建築費も変わってきます。

 

     平均的な坪単価で表わしてみました。

     単純に木造と鉄骨造は10万円/坪の差額が生じます。

     伊江さんの家であれば35坪x10万円/坪=350万円違ってきます。

     木造と鉄筋コンクリート造であれば700万円は違ってくるのです。

 

     建築費(万円/坪)    木造         40万円~50万円

                    鉄骨造        50万円~60万円

                    鉄筋コンクリート造 60万円~70万円 

               

                                   と差があります。

 

     ● 間取りに合った工法が最も経済的です。

 

     その為にはそれぞれの工法の特徴を把握する必要があります。

 

       ■木造  :20帖以内の部屋割りで出来ている建物に適している。

             (部屋スパンが4m以内のもの)

              3階建てまで建築可

       ■鉄骨造:20帖を超える建物

             (部屋スパンが4mを超える大空間の建物)

              外壁が全て窓等の開口がある建物

              構造的な内部間仕切壁がない建物

              高層も可能

       ■鉄筋コンクリート造:鉄骨造と共通

 

     ●このように木造は間取り的には住宅建築に合っている。

 

     鉄骨造・鉄筋コンクリート造は事務所のような大空間や

     コンクリート打放しなど雰囲気を作るものに合っていると思っています。

 

伊江 :私も木造住宅については好きな工法です。自然素材ですし

    ただし、阪神大震災でも多くの木造住宅が倒壊した事もあり

    強度について心配しています。

 

北野 :事実、倒壊した住宅の多くは木造住宅でした。

     しかし、倒壊した原因は次のようなものがあります。

    現在は対策が打たれて補強方法は改善されています。

      

      ① 行政審査能力の問題 

         この2つの問題は建物の問題ではなく

         行政のチェック体制の不備の影響が大きいのです。

        1)確認申請の数は全国で年間100万戸あり数が多く

          厳密な審査が出来なかった。

        2)木造2階建てでは強度審査が簡易審査法で行われていた。

       

     ●倒壊したのは構造計算していない木造2階建てに集中しました

     結局は構造計算したものは阪神大震災でも倒壊はしていないのです。

 

     ただ、木造が鉄骨造・鉄筋コンクリート造よりも弱いと言われている。

     ●しかし、構造の専門家の答えは木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の

     強度は同じなのです。

 

     なぜならば建物は補強して強くなるものです。その補強の基準は

     建築基準法で建物が倒壊せず、人命を守る事を最優先にしています。

     その強度まで建物を補強するので工法による強度の差はありません。

     地震については重い建物、当然鉄筋コンクリート造の

     建物が弱い(不利)なのです。

     木造は建物の中で最も軽いので地震に対しては強い(有利)なのです。

 

     ????って思いません?

 

ご主人:????、どうしても理解できないのですが

     私の頭の中では鉄筋コンクリート造の方が木造よりも

     地震に強いと思っていました。

   

     北野さんに説明していただいてもどうしても理解できないのです。

 

北野 :日本人の90%は伊江さんの感覚と同じだと思います。

     皆さんが勘違いされる事は硬い物は強いと勘違いされている。

 

     地震が起こったときに墓石はよく倒れていますが

     樹木は倒れているところを見たことはないと思います。

     これが皆さんの勘違いの一つです。

 

     さらに大きな建物は強いと勘違いしている。

     当然、ビルは鉄骨造・鉄筋コンクリート造なので

     勘違いされるのは仕方ありません。

     でも大きなビルの柱の太さを見ていただければ

     いかに補強が大きいか気づくと思います。

 

     ●建物は補強して倒壊しない強度まで上げなければ確認申請も通りません。

     倒壊しない強度があれば、それ以上はお施主様の満足度が上がるか

     必要以上の補強は建築費アップにつながります。

 

     私は上の内容を総合的に検討し、

     お施主様の満足度と建築費を調整して設計に生かします。

       

     それと、皆さん営業トークにごまかさせている事にも

     注意してください。

 

ご主人:ごまかさせているのですか??

 

北野 :どうして木造は地震に弱いと思われたのですか?

 

ご主人:阪神大震災でも木造は倒壊し、

     ハウスメーカーの家は100%倒壊しなかっと聞いています。

     又、瓦屋根の家は地震に弱いとも聞いています。

     

北野 :ハウスメーカーは「当社は木造の〇倍の強度があり倒壊しません。」

     実際に倒壊していない会社の言葉なので

     その影響は非常に大きいと思います。

 

     この言葉は営業トークであり建築が分っていない言葉か

     わざとこのような言葉の使い方をしているのかも知れません。

 

     皆さんは木造の強度が基準になり木造は倒壊した、

     ハウスメーカーはその強度の○倍の強度がありその為に

     倒壊しない=当社の家は丈夫となっているようです。

     ではこの話はどうでうすか?

 

伊江 :そうですね。この通りだと思っています。

 

北野 :これがハウスメーカーの営業テクニックなのです。

     先ほどの言葉「当社は木造の〇倍の強度があり倒壊しません。」を

    次のように言い換えるとどうなりますか?

 

    「当社は木造の最低基準の2倍の強度があり倒壊しません。」

     と言い換えるとどう感じますか?

ご主人:?????正直分りません。

 

北野 :この最低基準とは建築基準法の事です。

     その基準の2倍の強度があると思ってください。

 

     それではさらに次のように言い換えるとどう感じますか?

 

      ■ハウスメーカの家

        「当社は木造の最低基準の2倍の強度があり倒壊しません。」

      ■木造

        「当社は木造の最低基準の3倍の強度があり倒壊しません。」

 

     どちらの家の方が強いですか?

 

ご主人:こう聞くと木造ですよね。

     やっと北野さんの言いたい事が理解できました。

     何かもやもやしたものがすっきりしたような感じがします。

 

北野 :それと、木造は在来木造と言って

     もう一つの木造2x4工法区別するのですが

     その響きが 在来=古い と思われる事が多いのです。

     しかし、私は木造は最新技術だと思っています。

   

     これらについては次回の説明にまわさせていただきます。

     結論として住宅であれば木造で十分プランニングできますし、

     説明どおり強度についても問題はない。

     さらに経済的な工法なので

     伊江さんの家は木造で設計させていております。

     

     次回をお楽しみに!!

      

 

       

     

 

     

     

     

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2010年2月 2日 (火)

「バーチャル家づくり」-13 テーマ[建築費・・いつまでにどれくらいの金額を支払うの?]

「バーチャル家づくり]とは?

「バーチャル家づくり」を初めて見ていただいた方へ! これは実際に「家づくり]で予想される事を擬似体験していただくものです。土地探しから融資・建築家設計・施工・完了までを、家を建てたい[伊江]さんと建築士の私[北野]の会話形式で分りやすく説明するものです。設計だけの説明ではなく、皆さんが心配されるなかなか聞けない事 お金の事、準備・注意しなければいけない事等を会話形式で展開しています。現在は土地探しでいい土地が見つかり契約がほぼ終わり建築家設計に入っていく準備段階に入っています。出来るだけ1週間毎にアップするようにしています。初めての方は以前のものの中で気になる所をご覧いただき、分らない所は次の所まで気軽にメールにてご質問ください。出来るだけ早く回答させていただきます。

 

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前回のあらすじ + 今回の内容

前回は建築士の私[北野]の事務所[デザインスペース]に来て頂き、設計事務所の家づくりの流れ、私の作品を見ていただきました。今回は伊江さんの土地契約から家の完了・引渡しまで準備しなければいけないお金、いくらをいつまでに準備しなければいけないのかを説明します。それでは家を建てたい[伊江さんご家族] と 建築士の私[北野]の会話を始めたいと思います。

 

北野 :伊江さん建築設計事務所の作業の流れ

     私の作品を見ていただきありがとうございました。

 

ご主人:これまで土地探しや相談までいろいろと

     ご協力していただいているのですが

     本当に無料でいいのですか?

 

北野 :気にしないでください。

    あくまでも相談は無料にしています。

    私は基本設計を伊江さんに気に入っていただく事が先決です。

    私は不動産屋ではありません。 

    設計して気に入っていただける家を設計し

    初めてお金をいただけると考えています。

 

奥さん:北野さんのデザインは気に入っていますし

     人間的にも穏やかな人なので

     ぜひ北野さんに設計していただけたらと思っています。

 

北野 :ありがとうございます。

     それでは設計料の支払い時期を含めて

     伊江さんが一番心配している事、

     伊江さんの支払い金額・時期を説明させていただきます。

     とりあえず分りやすいようにスタートを仮に

     1月からとさせていただきました。

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 支払先の区別

 黒     :伊江さんが自分で支払うもの

 オレンジ :住宅ローンに含むもの 

 ピンク   :デザインスペースの支払い

 緑     :工務店への支払い

 (青)    :伊江さんの支払い又は工務店が支払うために

        建築請負契約金額に含むもの可能な部分

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設計事務所は工事完了までに3回に分けて

工務店は通常4,5に分けての請求になります。

それぞれの金額は次のとおり想定します。

支払い金額の計算(予想される金額)

 デザインスペース : 設計+工事監理費 180万円÷3=60万円(消費税込み)

 工務店       : 建築費 1,800万円÷4     =450万円

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それぞれの支払いは次のような流れ・金額になります。

(ただし、概算費用と思ってください。多少金額の増減はあります。)

 

               土地代                  [1800万円]

       仲介手数料(3%+6万円)           60万円

         ↓

       銀行融資申し込み(土地+建物)   

       ローン印紙代                  3.5万円

       融資手数料                     5万円

       抵当権登記代                 4.5万円

       保証料                     67.5万円

               団体信用生命保険                 9万円

       火災保険                     [50万円]

        ↓

       古屋解体(3日)                  105万円

        ↓

1月 1日 基本設計開始

        ↓

1月20日 基本設計完了・設計契約(1)のお支払い  60万円

        ↓

2月15日 建築確認申請                  35万円

        ↓

2月30日 実施設計完了・実施設計(2)完了      60万円

        ↓

3月15日 見積・予算調整                   -----

        ↓

4月1日 工事業者決定・工事請負契約      

      契約印紙代                       1.5万円

      工事着手金(契約金)①               450万円

      消費税                     22.5万円

      近隣あいさつ                        2万円

       ↓

4月5日 地盤調査                         ( 5万円)                   

       ↓                      

4月5日 地鎮祭                          5万円

       ↓

4月10日 工事着工                                          --------

       ↓

4月15日 地盤改良                    (40万円)

       ↓

5月 1日 棟上・祝儀等                  15万円

       建築工事②                   450万円

       消費税                    22.5万円

       ↓

6月 1日 大工工事終了 

       建築工事③                  450万円

               消費税                    22.5万円

       ↓

7月 1日 工事完了・引渡し

       工事監理終了(3)               60万円

       建築工事④                 450万円

                消費税                  22.5万円

       ↓

7月10日 表示・保存登記               12万円

       ・

7月10日 外構工事                   30万円

       ・

7月10日 照明器具取り付け(商品代含む)     50万円

       カーテン・インテリア取り付け       20万円          

       エアコン取り付け              20万円

       ↓

7月20日 引越し                     25万円

                ・

7月20日 近隣引越しあいさつ              2万円

 

     計 伊江さんが直接支払う額(黒部分)  437万円 (A)

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北野 :こんな感じになりビックリされたのではないでしょうか?

 

ご主人:そうですね。貯めるときはなかなか増えないのに

     減る時はすごく早いように感じますね。

 

北野 :銀行は建物が完成し登記が終わりやっと融資実行されるのです。

      (お金が正式に借りれる)

    

ご主人:それまでは自分で全てを支払うのですか?

     全く足りないように感じるのですが。

 

北野 :そこでつなぎ融資というのがあるのです。

     結局、伊江さんの場合は工務店への支払いは

     銀行のつなぎ融資で支払う事になり伊江さんがその時点で

     自己資金から工務店に支払う事はありません。

     あまり心配しないでください。 

 

     伊江さんの財布からの支払いは(A)部分の437万円です。

     頭金が1,000万円なので残り560万円は土地代に支払うのか

     どのように残りの頭金を使いのかは伊江さんの考え次第です。

 

ご主人:今は家の事よりもどうしてもお金の事が心配なので

     このような情報を聞かせていただくのは非常にありがたい話です。

     

北野 :又、つなぎ融資とは建築途中はまだ登記もされていないので

     銀行も建物全体を担保にする事もできません。

     完成分の工務店の支払いを銀行から融資を受け支払うシステムです。

     その為に、まず伊江さんは銀行から

     工事中はつなぎ融資を受ける金額の利息分だけを払い

     建物完成後は伊江さんの融資がはじまり

     建物+利息を払う事になります。

 

ご主人:それは銀行に直接相談したらいいですね。

 

北野 :建売住宅であれば契約、即工事着工なので

    つなぎ融資なしでいけるのですが、伊江さんのように

    土地を先に買い、建物を後で建築する場合は

    どうしてもつなぎ融資が必要になってきます。

    その点についてはご理解ください。

 

ご主人:それは理解しています。

 

北野 :頭金は2割必要というのは諸費用等どうしても

     銀行では借りる事も出来ないの(↑の表で黒部分)は

     自分で支払う必要があるのです。

     建築費を100%ローンも可能としても、この場合は

     どうしてもご両親等に諸費用分を

     お借りしなければならない場合もあります。

 

ご主人:なるほど、支払いの流れが何となく分ってきました。

 

*次回は建築の工法を木造で考えていますが

 その理由を家を建てたい[伊江さん]と建築士の私[北野]

 の会話形式で進めたていきたいと思っています。

 次回をお楽しみに!!

 

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